どうなっているの?

「どうなっているの?」

気がついたら国立国際祭医療センター。

しかも日付けは6ヶ月くらい経っていた。

カレンダーを見て驚いた。

何がなんだかわからなかった。

いつものように、寝て起きたら6ケ月。

こんなことってあるんだね。

映画でしか見たことなかった。

寝る前のぼくは何処にもなく

ベッドに縛りつけられているぼくがいた。

生命維持装置の機械に囲まれて何がなんだか訳がわからない状態で目を覚ます。

今でも記憶はぐちゃぐちゃでわけがわからない。

でも生きているのは確からしい。

こうやってケータイで文字を打っているのだから間違いない。

それでも不思議だ。

不思議な世界に迷い込んでしまった。

もうやる事、見る事、感じる事、触る事、全てが新鮮だ。

41年生きてきたのに、全てが新鮮だ。この瞬間瞬間が新鮮だ。

この通り過ぎる風が新鮮で心地よい。

幼い赤ちゃんのときはこの感覚がずっとつづいていたのに

いつしかこの感覚を感じられなくなってしまった。

この自然な感覚を感じられなくなってしまった。

あの自然の透きとおった感覚をまた感じたい。

今は風を肌で感じるのでやっとだ。

昔は何にも考えずに感じることができたのに

今じゃ何か物を使わなければ感じる事ができない人間になってしまっている。

ハイテクな人間は嫌いでロウテクな人間が性にあっていると思う。

だから本当はパソコンなんて使わないで暮らしたいのだが

世の中そうはいかないみたいだ。

それが悔しい。

暮らしもロウテクな暮らしで、狩りをしたりして

自然の恵みを沢山貰って暮らしていくのが

僕の理想なのだがかなりレベルが高い事らしい。

でも本当はそうであったらしいが、人間が自由を求めるがために

こんな現実が生まれたんだと思う。

人間の理想と欲はとても怖い。

どうやってもコントロール出来ない恐ろしいものだと思う。

それは、誰もが持っているもので一生付き合っていかなければならないものだと思う。

しかも僕の場合は精神的な病気だから付き合っていく器が人より大きいと思う。

それは僕の勘違いなのかな!

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