「母の友」
母の友達
昔はお友達
今は母の友達
僕の大切な知り合い。
それが母の友。
初めて会ったぐらいの感じだけど
みんなとてもフレンドリーに付き合ってくれた。
3時間、あっという間だった。
それだけ楽しい時間を過ごせてた。
母はこんなに明るい仲間と楽しい時間を過ごしていたんだ。
その分、僕が母親に迷惑かけていたのだから、思う存分楽しんで欲しい。
でも、そう思っている矢先に僕が倒れてしまった。
しかも厄介な頭の病気だ。
ここまで育ててくれた母も1からのヤリ直しみたいなものだ。
申し訳ない。この言葉しか今は出ない。
僕も41年間生きて来て得てきたものが全て失ってしまった。
記憶もぼんやりとしか覚えていない。
なんでこんなになってしまったのだろう。
仕事も出来ないで時計の秒針だけを見つめている毎日。
今まで学んできたものは?そうして、
今まで作り上げてきて僕は一体どうすれば良いのか?
毎日毎日途方に暮れている。
いったい、何をしているんだ?
時間だけがどんどん過ぎてゆく
動くのは秒針だけでも僕は必死に闇へと伸びる綱を必死に手繰り寄せている。
それにしても、この闇へと伸びる綱はどれだけ強いんだろうか?
そしてどれだけ深く長いのだろうか?
そうして、ちゃんと掴めているのだろうか?