「提灯」
暗闇に
朱色の花が
広まって
静まり揺れた
光あたたか
提灯
星
「星」
気がつけば
暗闇の奥に
音もなく
値打ちの光
瞬いている
氷
「氷」
見つめては
氷の粒の
美しさ
涼しい光に
心が緩む
洞窟
「洞窟」
暗闇の
見つめる先の
出口には
いつもの光が
静かに放つ
雪
「雪」
空からの
輝く光
降りてきた
ふわふわと
風にのって
輝く
「輝く」
人ってさ
輝くものが
違うのさ
ガラクタでさえ
光って見える
瞳
「瞳」
暖まる
光る瞳が
気になるよ
輝く目線を
瞼にしまい
蛍
「蛍」
のんびりと
光が重なる
夏の影
ぼんやりぼんやり
夜空に映り
ビー玉
「ビー玉」
幸せの
光の粒を
手のひらに
転がし遊んだ
幼き頃を
涙
「涙」
頬つたう
こだまの光
輝いて
悲しみ溢れ
心はなびく