「暖炉」
あたたかく
景色が揺れて
橙色に
眠気がふわっと
押し寄せてく
暖炉
さ〜てとっ！
飛ぶ
「飛ぶ」
涼しくて
自由な風が
手に入り
見下ろす景色
独り占めだよ
掛け時計
「掛け時計」
早起きし
時計の針の
優しい声が
止まる景色の
空気の中から
まちぼうけ
「まちぼうけ」
毎日が
同じ景色で
変わらずに
めくった数だけ
溜め息でるよ
目覚め
「目覚め」
鳥が囁き
静かな時が
目を覚まし
景色がのんびり
動きだしてく
鍵穴
「鍵穴」
気づいたら
片目開いて
覗いてる
向こうの景色
とても気になる
台所
「台所」
小刻みな
まな板のリズムで
お腹なり
美味しい景色
湯気に包まれ
ゆっくりの心
朝
「朝」
朝の風
静かに滑り
囁いて
景色は軽く
霧の中へと