「風の心」
見つめれば
静けさの中
葉音だけ
深い青空
吹き抜けてゆく
風の心
光り
「光り」
追えぬほど
アッといつ間に
すれ違い
音もせずに
心に残る
森の声
「森の声」
葉の音が
森の奥から
ご機嫌に
リズムを刻み
耳へと届く
雨
「雨」
雨の音
心の中で
響いてる
地に届く音
耳元で奏で
雨の音
「雨の音」
耳元で
湿った音が
こだまして
深い宇宙(そら)が
心を和ませ
朝の時間
「朝の時間」
何もなく
見つめる先は
澄んだ空
平坦な音
のんびり流れ
豆腐屋さん
煙
「煙」
のんびりと
ふくらみふくらみ
音もなく
空を登りて
にこやかと消え
音楽の力
「音楽の力」
五線譜に
思いを乗せて
泳がせて
音が重なり
満たされ転がる
鈴の音
「鈴の音」
耳元で
軽く涼しく
消えてゆき
心癒され
静けさ広がり